応用情報技術者試験、私の勉強法を紹介します!
先日、R4春の応用情報技術者試験の自己採点結果を公開しました!公式解答の発表は6/17(金)、合格発表は6/24(金)なので、結果が待ち遠しいです!手応え的には合格ライン上にいるはずなので、記憶の新しいうちに勉強法について共有したいと思います。応用情報技術者試験は、受検される方の年齢、バックグラウンドも異なり、選択問題など自由度がとても高いのが特徴です。私はメーカーに勤務するエンジニアですが、ITが専門ではありません。計算問題などに抵抗はありませんが、PCやネット周りの専門知識はほぼゼロの状態からのスタートでした。応用情報技術者を受けるにあたってのアドバンテージはなかったと考えていますので参考にしていただける方も多いと信じています(`・ω・´)
勉強のスケジュール
スケジュールをまとめると以下のようになります。
2022年2月… 午前対策期
2022年3&4月…午後対策期
午前6割は初めの一ヶ月の勉強でいける感触がつかめました。その時点からは午後問題を重点的に強化していました。私の場合、午後問題を以下のように選択しました。
・セキュリティ
・プログラミング
・システムアーキテクチャ
・ネットワーク
・組み込みシステム
この中で知識を強化する必要があるのはセキュリティ、ネットワークなので、これらの午後問題を3月前半から重点的に勉強しました。そのほかの3つは暗記事項が少ないので、3月後半から問題数をこなしました。
勉強時間
勉強の単位を過去問(150分)と区切ったり、問題集の大門一つ(30-40分)で区切っていたので、毎回時間を決めて勉強をしていたわけではありません。一応、各教材ごとに勉強時間をみつもると、以下のようになります。
過去問題集 : 20時間(4-5年分)
テキスト : 20時間(1週+一部復習)
ポケット攻略本 : 5時間(隙間時間の暗記)
午後重 : 25時間(45分×6 大門5つ分)
合計 : 90時間
勉強期間は2月1日から4月16日までとすると、90時間/75日=1.2時間/日=72分/日という感じです!実際には週末に過去問をカフェで集中してやったりしていて、平日は仕事帰りで少ししか出来なかったりしました。専門知識ゼロの状態からスタートして、100時間以内で合格ラインに乗せるというのは、効率的に勉強すれば現実的なのではないかというのが私の体験談です!
使った教材と貢献度
書籍は4つほど購入しました。4つはどれも良い感じに機能してくれたと考えています!各教材について、貢献度を三段階でレビューさせていただきます。
応用情報技術者過去問題集(貢献度★★☆)
スタンダードな過去問題集でした。直近で4回分の過去問が掲載されており、pdf形式で19回分のデータが利用できます。答えに丁寧な解説はありますが、見開きで答えがあるタイプなので、うまく隠しながら解く必要があります。過去問に関しては、「過去問道場」様という、とても有名なサイトがあり、無料で20年ほど昔の過去問まで入手可能です。情報技術は進歩が著しいので、個人的には5年以内の過去問を解くだけで十分だと思います。
本番を意識して過去問を解く、というのは試験の王道ですので、とても重要です!★がひとつ少ないのは、無料で入手可能な点と、見開きで答えがあるため演習の際に使いにくかったという点を考慮したためです。
キタミ式イラストIT塾応用情報技術者令和04年(貢献度★★☆)
こちらは定番のテキストです。かわいいキノコとドングリのイラストで楽しく試験全体を俯瞰していけます。読んでいて楽しいのですが、量がとても多いので、一回通して読んでいくだけでは、最初の方に読んだ内容は最後の方では忘れているでしょう(笑)。しかし、勉強が進んだ後半で振り返って勉強したいところを見に行くと理解が深まる、という一粒で二度おいしい、といったテキストだと思います(なんか表現が違う気がする)
試験勉強をするにはまずテキストから、となると思うので、こちらも重要な教材でした。★がひとつ少ないのは、量が多くポイントを絞るのが困難な点です。
応用情報技術者 ポケット攻略本 (貢献度★★★)
こちらもテキストです。キタミ式のテキストは量が多く、通勤などの持ち運びに不便と感じたので購入しました。キタミ式に比べて、試験を意識して内容がコンパクトにまとまっています。TCPポート番号やセキュリティの攻撃一覧など、覚えておくだけで午後問題でも得点が5-6点分UPする内容が多いので、暗記事項の強化にとても役立ちました。
小さくて反復性に優れる、というのは試験勉強においてとても重要な点だと思います。この本で暗記した内容によって、私は当日の午後試験で7-8点は稼げたと思っているので、この本は★★★です。
応用情報技術者 午後問題の重点対策 (貢献度★★★)
応用情報技術者試験における鬼門である午後問題を攻略するための問題集です。各大門ごとに良問が4-6問ピックアップされています。解答解説が文章形式となっており、初めて見たときは答えがどこにあるかわかりにくい、などと感じましたが、その分内容がとても詳しいです。午後問題の記述問題で得点するための思考なども学び取ることが出来ました。また、過去問から教育的な問題を数問ピックアップしているおかげで、この一冊の中で選択する問題だけを抑えておけば、午後問題に太刀打ちできる自信がつきます!
午後問題を自信を持って解けるようになったのは、この本をやりきったからというのがありました。短期間で合格ラインにのせられたのはこの本のおかげだと思うので★★★です。
過去問や問題集に取り組む上で大事なこと
過去問によるアウトプットを意識する
かの有名なラーニングピラミッドによると、学習定着率の観点では、「講義」5%、「読書」10%、「自ら体験する」75%、「他の人に教える」90%といった関係になっています。つまり、テキストをインプットするのが「読書」による学習だとすると、過去問でアウトプットするのは「自ら体験する」に当たると考えて良いと思います。つまり、過去問によるアウトプットは、テキストのインプットよりも7倍も学習定着率が高いということになります。
過去問中心のアウトプットをしてきた人と、テキストによるインプット偏重でやってきた人とでは学習定着率に7倍も差がある、とすると、過去問によるアウトプットがいかに大事かがわかりますよね。
時間感覚だけでなく、メンタル感覚もつかむ
午後問題は150分という長丁場ですが、合格ライン上の受験者はこの時間をフルに使って取り組むことになります。そこで、タイムスケジューリングが大事になるのは想像がつくと思います。
私が気づいたもう一つ大事な点は、試験を受けるときのメンタル感覚もわかっておくということです。具体的には、試験開始してから苦手な問題から解くスタイルにした場合、それが壊滅的だと序盤でメンタルが崩れて、その後の得意な問題にも影響が出る、といった事が考えられます。もちろん、苦手な問題を先に終わらせて得意な問題で挽回する、といった思考の人も居るとは思います。しかしたいていの人は、最初が壊滅するとその後やる気がなくなってしまう人が多いと思います(似た例にTOEICテストがあります。最初のリスニングで手応えがないと、後のリーディングのやりがいが半減する)。
安定して得点できるであろう設問を前に持ってきて、安定なメンタルで試験に挑むのが大事です!最初に設定した安定な設問が壊滅しても、それはおそらく難しいと言うことで周りも同じなので大丈夫でしょう(`・ω・´)
自己採点までやって結果を数値化する
午後問題は配点も採点基準も明かされていないので、自己採点をすることになります。ここで大事なのが、自分で勝手に点数をつけてしまっても良いので、点数化してみることです。自己採点をして6割とれるかどうか把握することで、自分の立ち位置がわかるようになります。どれくらい足りないのか、どこが安定しないのか。そういったことを点数で把握することで、本番の点数感覚にもつながります。合格ラインは6割で各大門4割までは間違えても大丈夫なので、どこまで間違えても良いのか、といった感覚をつかむのも大事です。
応用情報受験者 絶対合格と書いた紙を目に見える位置に貼る
最後に私がやって効果があると思ったことを紹介します!それはドアやトイレなど、よく目につく場所に、
「応用情報技術者 絶対合格 !!」
と大きな字で書いた紙を貼っておくことです。また、その下には
「3月中午前7割、午後6割」
と、ある時期までに達成すべき数値目標を書いた紙も貼っておきましょう!これによって、最終目標のイメージ、達成すべき小目標が明確になります!
そう、夢や目標を実現するのは、最終的には願いなのです(`・ω・´)
参考になれば幸いです
長々と書きましたが、これから応用情報技術者を受検される方の参考にしていただけると幸いです。私は今回の受検で、受かっていても受かっていなくても、次のステップとして高度試験を目指したいと思います。今後また勉強に関する内容を発信していきたいと思います。よろしくお願い致します(`・ω・´)